美博ノート

「サルのたわむれ」

マコンデ彫刻の愛と性展(マコンデ美術館)

1960年代中ごろ

1960年代中ごろ

 東アフリカのタンザニアとモザンビークの国境付近、マコンデ高原一帯に住むマコンデの人々。祭祀(さいし)に用いた仮面などの制作に始まり、1950年代ごろから高価な黒檀(こくたん)を使った土産物用の彫刻を作り始めた。

 同館は、マコンデ彫刻の生の喜びを謳歌(おうか)するような自由な作風に魅せられた水野恒男館長(78)が現地で集めた、50~90年代の作品約2千点を所蔵。本展では「愛と性」をテーマに選んだ52点を展示し、マコンデ彫刻の魅力の一つであるおおらかな性表現を見せている。

 本作を手がけたソンゲア・ゴスウェは、性表現を多く取り入れた作家。耳元で愛をささやき交渉を迫る雄ザルと、不満げな表情の雌ザルを素朴に表しており、どこかユーモラスで親しみやすい。

(2019年3月12日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

広告
「美博ノート」の新着記事 一覧を見る
「愛し合う妖精」

「愛し合う妖精」

東アフリカでは「シェタニ」という神話や伝説上の妖精が広く知られており、マコンデの人々はこれをモチーフにした彫刻を多く制作している。

「刻(とき)」

「刻(とき)」

夜空に浮かぶ月の大きさや形には、画家の個性が表れる。本作を手がけた日本画家の田渕俊夫(1941~)は、透明感ある色彩の空に満月を多く描く。

「工場のある風景」

「工場のある風景」

フランスの素朴派画家アンリ・ルソー(1844~1910)も、空に魅せられた芸術家の一人だ。

「灯台(アンティーブ)」

「灯台(アンティーブ)」

季節や時刻によって表情を変える空は、いつの時代も画家たちを魅了してきた。今展では空の描写に注目し、作家の心情や制作背景を探る。

新着コラム 一覧を見る
国立科学博物館

気になる一品

国立科学博物館

博物館漫画「へんなものみっけ!」の作者、早良(さわら)朋さんが国立科学博物館で開催中の「大哺乳類展2」のために描き下ろしたチーターの「チー太」とマッコウクジラの「まっ子」がぬいぐるみになった。

OROCHI 澄川喜一作(島根県益田市)

アートリップ

OROCHI 
澄川喜一作(島根県益田市)

飛行機が萩・石見空港に近づくと、赤褐色の石州瓦の屋根が点在する益田市内の町並みが見えてきた。ひときわ目を引いたのが、建物すべてが石州瓦で覆われた文化施設、島根県芸術文化センター「グラントワ」だ。

現代グラフィック CCGA現代グラフィックアートセンター

私のイチオシコレクション

現代グラフィック 
CCGA現代グラフィックアートセンター

当館は1995年、大日本印刷が本業に近い分野で文化活動を行う目的で、設立しました。ポスターや版画など約2万点を所蔵しています。

ブームの卵

ブームの卵

3月22日 注目グッズ
「モリラボ 花粉バリアスティック」など

スギ花粉のシーズンまっただ中。マスクだけでは対策しきれない人も多いでしょう。そんな人向けに開発されたのが、「モリラボ 花粉バリアスティック」だよ。

♪プレゼント♪

マイページへ 新規会員登録

プレゼント応募時に1度会員登録をされると、以後はパスワードなどの入力だけでご応募いただけます。