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美博ノート

「愛し合う妖精」

マコンデ彫刻の愛と性展(マコンデ美術館)

1970年代
1970年代

 東アフリカでは「シェタニ」という神話や伝説上の妖精が広く知られており、マコンデの人々はこれをモチーフにした彫刻を多く制作している。「悪魔」を意味するアラビア語に語源を持つシェタニは、気まぐれに人を困らせたり助けたりする存在で、多くは大きな目や口、むき出しの歯、といったおどろおどろしいイメージで表現される。

 作者不明のこの作品は、線状の手足やデフォルメされた目鼻口が異形の造形だが、「シェタニというよりは『妖精』と呼ぶ方がふさわしい、モダンでソフトな作品ですね」と水野恒男館長は話す。妖精が結ばれている様子を抽象的に表現しており、「性をテーマにしているが、下品な印象を与えない。芸術的な表現が面白い作品だと思います」。

(2019年3月19日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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