読んでたのしい、当たってうれしい。

美博ノート

トラバント601ユニバーサル

トヨタ博物館「お蔵出し展」

VEBザクセンリンク製造 1965年 トヨタ博物館蔵

 トラバントは旧東ドイツ唯一の大衆車。1991年まで30年以上にわたって製造され、「トラビ」の愛称で親しまれた。89年のベルリンの壁崩壊後も、旧西ドイツ製のBMWやベンツなどと並んで走っていた。本作は64年に生産が始まった後期モデルで、後部に荷室があるワゴンタイプだ。


 東ドイツは鋼鉄が不足していたため、トラバントのボディーは廃棄綿とフェノール樹脂を原料とした複合プラスチック製。表面の質感から「段ボール」と揶揄(やゆ)された。


 「製造しやすいシンプルな作り。ノスタルジックで愛敬も感じられます」と、トヨタ博物館学芸・企画1グループの鳥居十和樹さんは話す。


 世界の車と自動車文化の歴史を車両や資料で紹介するトヨタ博物館。本展では常設展示以外の収蔵車約400台のうち展示機会の少ない13台にスポットを当てる。

 

 ※会期は6月30日まで。

(記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

今、あなたにオススメ

美博ノートの新着記事

  • 五十三次 府中 日暮れて間もない時分、遊郭の入り口で、ちょうちんを持った女性と馬上の遊客が言葉をかわす。馬の尻にはひもでつるされた馬鈴。「りんりん」とリズム良く響かせながらやってきたのだろうか

  • 五十三次 大磯 女性を乗せ、海沿いの道を進む駕籠(かご)。担ぎ手たちが「ほい、ほい」と掛け声を出して進んだことから「ほい駕籠」とも呼ばれた。

  • 三菱十字号 トヨタ博物館「お蔵出し展」

  • トヨタライトバス 「トヨタライトバス」は1963~69年、当時の荒川車体工業(現トヨタ車体)が製造した22人乗りの小型バス。

新着コラム